医療業界が抱えるいろんな問題

知っていますか?

看護師の現実とは

みなさんにとって、看護師という職業は身近なものでしょうか?
もし、家族や知り合いに看護師をしている人がいる、ということであればお馴染みの職業でしょう。しかし、いそうでいないのが看護師というか、特別な資格を必要とする職業だけに普通はそうどこにでもいるようには思えません。むしろ、たまに病気や健康診断の時に病院で見かけるだけ、家族が入院していてその時にお世話になったことがあるだけ、という程度の人も多いかもしれません。そういった、患者や利用者としてしか看護師を見たことがない人にとっては現実の看護師がどんなものかはあまりよく分からない世界です。テレビドラマなどで見る姿を本当の姿と思い込んでいる人もいれば、「白衣の天使」といった紋切り型のイメージしか思い浮かばない人もいます。

実際の看護師の仕事は想像以上に大変で、多くの病院では離職率の高さと看護師不足に悩んでいます。仕事がきついので辞める人が多いのが主な原因ですが、そのほとんどが女性であるために、結婚や出産といった家庭の事情を理由に退職してしまうケースも目立ちます。日本看護協会の発表によると、看護師の平均離職率は全国で11.0%となっています。数字の上ではそれほど高いようにも見えませんが、実際の現場からは「人がいつも足りない」「次々人が辞めていく」という声も多く聞こえきいます。

看護師の日々の業務は多忙で、様々なタイプの患者にも対応しなくてはならず、肉体的・精神的にも負担が大きい仕事です。特に病棟で勤務する看護師には夜勤のシフトもあるので、生活リズムや体調への悪影響も考えられます。そのあまりの大変さに、新人の看護師が自分の持っていた理想と現実とのギャップに悩み退職してしまうこともあるほどです。

そういった厳しい看護の現場で働く看護師には正看護師と准看護師がいます。国家資格の正看護師とは違い、准看護師は本来補佐的な役割で給料も抑えられているのですが、実際の仕事は正看護師とあまり変わらないという問題も挙がっています。キャリアアップの点でも准看護師は不利で、将来的には廃止されるという話すらあり、今後のあり方が検討されています。また、一方で注目されているのが男性の看護師です。力も強く、安定した人材としても認められている男性看護師はまだまだ全体の5%程度ですが、現場からは男性看護師を求める声も多く今度さらなる増加と活躍が期待されています。

このような看護師の現実は一般には意外と知られていないものです。むしろ、ドラマや漫画などに登場するような看護師のイメージが先行していて看護師といえば、「やさしい看護婦さん」「素敵な女性」といった印象を持たれている事の方が多いようです。しかし実際の看護師の仕事は「3K」どころか「9K」とも呼ばれているほどで、イメージよりももっとタフでサバサバした人たちなのです。